The Amazing Spider-Man #14
公開日:2025/09/11
"The Grotesque Adventure of the Green Goblin"
ニューヨークのとある地下研究所で、グリーンゴブリンは箒型のグライダーを完成させる。準備が整ったゴブリンは、とある計画の実行に移る。エンフォーサーズの元に、グリーンゴブリンが訪れる。スパイダーマンとの戦いに敗れたエンフォーサーズに対し、ゴブリンは復讐の機会となる計画を持ちかける。エンフォーサーズはグリーンゴブリンに対して疑いを持ちつつも、スパイダーマンへの復讐の機会を得る為、ゴブリンに協力することとなった。

映画監督のB.J.コスモスは前作『The Nameless Thing From the Black Lagoon in the Murky Swamp』で大きなヒットを記録していたが、次の映画の題材について悩んでいた。そんな彼の元に、ゴブリンが訪れ、次の映画の題材を提供する。本物のスパイダーマンを起用して、スパイダーマン自身の映画を作る提案をした。その案を気に入ったB.J.は、ゴブリンに協力することを承諾する。
次にゴブリンは、箒型グライダーでニューヨークを飛び回る。当然それはニュースとなり、ミッドタウン高校でそのニュースを聞いたピーターは、様子を見にゴブリンの元へ。ゴブリンは、スパイダーマンに映画の話を持ちかける。お金に困っていたスパイダーマンは、映画によって得られる収益を聞いて計画に乗った。B.J.の元へ向かい、彼の映画への出演契約を結んだ。これでゴブリンの計画の役者は揃うこととなった。
スパイダーマンの映画の話は噂はすぐに広がり、デイリービューグルにもその話が舞い込む。JJJはピーターにその様子をハリウッドまで撮影するように言った。一人でハリウッドに出張に行くことを心配するメイ叔母さんを説得して、いよいよハリウッドに出向いた。

撮影現場に到着したスパイダーマンとグリーンゴブリンとエンフォーサーズ。監督が不在の際に、ゴブリンとエンフォーサーズはスパイダーマンにアクションシーンのリハーサルをしようと持ちかける。まさか本物のエンフォーサーズとは思っていないスパイダーマンはそれを承諾するが、リハーサルが開始するとスパイダーマンを本気で攻撃するエンフォーサーズから、罠にはめられたことに気づく。ゴブリンとエンフォーサーズの4人を相手にするスパイダーマンは苦戦をしいられながらも、場所は洞窟に移る。オックスによって岩で出口を封じらる。なんとかエンフォーサーズを鎮圧してゴブリンの身動きを封じたスパイダーマンだったが、奥から大きな影が現れることに気づく。そこはなんと超人ハルクの住処だった。

スパイダーマンは敵では無いことを説得するが、ハルクは聞く耳を持たず圧倒的な力でスパイダーマンを攻撃する。戦いの中で出口を塞いでいた岩をハルクが破壊し、スパイダーマンは脱出に成功する。なんとかハルクから逃れることができた。同じくその場を逃げようとするグリーンゴブリンを目撃したスパイダーマンはゴブリンを捕まえようとするも失敗する。スパイダーマンは池の中でハルクが去るのを待った後、洞窟の中で気絶するエンフォーサーズがハルクにやられる前に救出し、戦いは終了した。
出演者全員がいなくなったことに怒るB.J.tだったが、ハルクが現れたことを聞いて次はハルクに出演交渉をしようと機嫌を直す。そんな彼の元にスパイダーマンは訪れるが、その場で映画は中止となったことを伝えられる。お金を得るチャンスを失ったことに落ち込むスパイダーマンだった。ピーターはわずかな持ち金を切り崩し、ニューヨークへと戻る。
ニューヨークのどこかに潜む正体不明のグリーンゴブリンは、スパイダーマンとの再戦に燃え、新たな計画を練るのであった。
- グリーン・ゴブリンの初登場回。この時点では正体不明のヴィランとなっている。
- ハルクがゲスト登場した。スパイダーマンがグリーンゴブリンとエンフォーサーズとの戦いの中で隠れた洞窟がたまたまハルクの住処だった。
- ピーターの同級生、リズ・アレンが本格的にピーターに好意を持っていることが明らかになる回。やけにピーターを気にするリズに対してフラッシュは怒り、言い争いとなった。
- グリーン・ゴブリンと言えばコウモリ型のグライダーだが、初登場時は魔女の箒のような見た目をしていた。呼び名も、「Bloomstick(箒)」だった。
- グリーン・ゴブリンと言えばカボチャ型爆弾だが、初登場時はそのような攻撃をしない。指先から出すスパーク(最初にエンフォーサーズを脅す時にしか使ってない)と、スタングレネードが主な攻撃だった。